真壁と大壁の違いとは?徹底解説

  • 2020年3月18日
  • 2020年3月18日
  • 大工
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真壁と大壁の違いとは

木造軸組工法での壁の納め方として2種類の施工方法があります。

真壁と大壁の違いを分かりやすく想像出来るのが、和室と洋室の壁を想像して頂ければ分かりやすいです。

真壁→和室

大壁→洋室

和室は基本的に柱が見えますよね。それに比べて洋室は柱を隠して壁を作っています。

なので、【真壁は柱が見える部屋大壁は柱が見えない部屋】と覚えて頂ければ分かりやすいです。

真壁の解説

真壁とは昔から日本の建築において用いられてきた壁の作りになります。

柱・梁など建物の軸組が表面に表して施工する壁工法になり、主に真壁工法と呼び名が付いております。

真壁の良い所

真壁の1番良い所は、柱・梁が表面に出ているので構造材が呼吸出来ることです。

木材も人間と一緒で呼吸をしたり、水分を補給したり、出したりする事により長生き出来るということです。

また柱を壁で包んでしまうと湿気が溜まりやすくなってしまい木材が腐る原因となります。

なので、湿気対策に良い最高の工法と言って良いでしょう。

また柱が規則的に並んでいるので見栄えがとても美しく、落ち着きのある空間が出来ます。

大壁の解説

大壁とは、柱が見えない建築物の壁の作りとなっており大壁工法と呼び名が付いています。

近年では、この方法が主流になっておりほとんどの建物が大壁工法です。

2x4工法、軽量鉄骨工法、パネル工法も大壁工法になります。

大壁の良い所

大壁の1番良い所は断熱効果が高いところです。

壁を厚く作ることで空いた隙間が広くなり気密や断熱材などの量を増やせることが可能になり

必然的に断熱効果も格段に上がります。

夏は涼しく、冬は暖かくなる効果が実証されております。

また、大壁工法は柱を隠して壁を平らに作るためにスッキリとして部屋になり開放感が出来ます。

木材は進化している

先ほど紹介した真壁による柱や梁などが表面に出ていて呼吸をする話をしましたが

大壁の場合、壁の中に柱があるから湿気が溜まってしまって腐ってしまうのでは?

と、疑問が生じるかもしれません。

しかし、木材も進化をしていて「乾燥材」を使用している事でこの問題も解決出来るのです。

木材にも含水率があり、立ち木(生材)の場合150%の水分が含まれております。

それを乾燥させて20%まで少なくした木材を乾燥材と呼んでいます。

生材のまま長年使用すると、木材が乾燥して水分が飛び、縮んだり、歪んだり、クセがついたり。割れたりと

様々な形に変形していってしまいます。

なので、使用する段階で乾燥材を選ぶことで水分の浮き沈みを最小限に抑えられて、長年住んでいても

ほとんど大きさが変わらない事から、大壁工法が安心して出来るということになります。

最近では、床は畳を敷き、壁は大壁にする和室も人気です。

また、一部を生材を使うことで年々のひび割れ・色落ちなどで木材本来の良さ・味が出るので自分に合った壁作

りをしてみてはいかがでしょうか?

まとめ

柱が見えるか見えないかの違い

どちらも良いメリットがある

自分に合った壁作りを考えてみよう

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