建設業界では28種類の職種に分かれて建物を建てていくことになるのですが、一体どの職人が何をやっているのか、全ての内容をこれから紹介していきます。
建設業界では28種類もある職種
大工工事業
大工の仕事は主に木造建築物を始め、建物に関するものの建設や修理を行う業種になります。ゲンノウ・ノコギリ・カンナなど大工の専門道具を使い施工を行い、1人~複数人でチームを組み木材を使い骨組み・天井・床・壁・屋根の下地を作っていく内容になります。また設計図に基づいて施工していくのですが木材にもクセがあったりするのですが糸1本分の誤差も狂いなく仕上げていくのが大工の仕事です。
左官工事業
左官の仕事は、建物の床や壁、土塀などをコテなどを使用して塗り上げる仕事がメインになります。材料としては、土やモルタル、漆喰、などを使用します。左官(さかん)又は(しゃかん)と呼び方があり、壁塗りなど、「塗り物のプロ」と呼ばれています。
とび・土木工事業
とび・土木工事業の仕事は、足場組立、足場解体、重量物の運搬配置(荷揚げ屋とも言う)、工作物解体、コンクリートによる建物建造工事、くい打ち、地盤改良などのその他基礎的ないし準備的工事、などを行う職種になります。
石工事業
石工事業の仕事は、石材の加工、積み方による工作物の築造し、また石材を工作物に取り付ける工事を行う職種で、石やコンクリートブロックを積んだり、墓石や石鳥居の設置工事も行います。またコンクリートブロックによる建築物を設置する場合、タイル・レンガ工事業の許可が必要になります。また規模の大きいコンクリートブロックの取り付けの場合、とび、土木工事業の許可が必要になるので、この2点は気をつけてください。
屋根工事業
屋根工事の仕事は、瓦、金属薄板等、スレートにより屋根をふく工事を行います。また屋根断熱工事も行いますが、材料が違う場合でも、屋根をふいているのであれば屋根工事業の仕事になります。屋根と一体になっている太陽光パネルの場合のみ、屋根工事業の仕事で、一般的な太陽光パネルを屋根に新たに設置する工事については電気工事に該当します。
電気工事業
電気工事業の仕事は、電線・ケーブルの配線や配管、ボックスの設置、機器・設備や照明の設置などの行う業種です。主に電気に関する工事を行うので空港、ダム、住宅、コンビニなど作業現場は様々です。
管工事業
管工事は、配管などの設備工事を行う専門工事です。冷暖房設備工事、冷凍冷蔵設備工事、管内更生工事、ダクト工事、ガス管配管工事、水洗便所設備工事、浄化槽工事、衛生設備工事、厨房設備工事、給湯設備工事、空気調和設備工事などがあります。
タイル・レンガ・ブロック工事業
タイル・レンガ工事業の仕事は、タイル・レンガ・ブロック等により工作物を築造する、また工作物にタイル・レンガを貼り付け・取り付けを行う業種です。タイル積み・張り工事、レンガ積み・張り工事、コンクリートブロック積み・張り工事、築炉(ちくろ)工事、スレート工事(外壁等にはる工事のみ)などがあります。
銅構造物工事業
銅構造物工事業の仕事は、銅板(こうはん)・形銅(かたこう)等の銅材の組立によろ工作物を築造する職種です。 橋梁工事、鉄塔工事、 鉄骨工事、石油やガス等の貯蔵用タンク設備工事、閘門・水門等の門扉設備工事、屋外広告工事などがあります。
鉄筋工事業
鉄筋工事業の仕事は、棒銅等の銅材を接合・加工し組み立てる職種です。鉄筋加工組立工事、ガス圧接工事、鉄筋継手工事などがあります。
板金工事業
板金工事の仕事は、金属薄板等の加工・工作物に取り付け、工作物に金属製等の付属物を取り付けを行う業種です。金属製屋根、雨樋、外壁全般を施工し、屋根は瓦以外の場合ほとんどがかかわる業種です。手先が器用な業種で、金属板を切る・曲げる・叩くなど高度な技術の施工を行います。「ブリキ屋」の愛称で呼ばれることもあります。
しゅんせつ工事業
しゅんせつ工事業の仕事は、河川・港湾等の水底をしゅんせつする業種です。河口に位置する港を河川からたい積・流下する土砂による港内の水深を浅くなるのを防ぐために土砂を取り除き維持する工事を行います。
ガラス工事業
ガラス工事業の仕事は、工作物にガラスを加工し取り付ける工事をする業種です。主にガラス加工取り付け工事、ガラスヒィルム工事などになります。また、「軽微な建設工事」以外でのガラス工事を請け負う場合、その工事が公共工事・民間工事を問わず建設業許可(ガラス工事業許可)を必ず取得しなければなりません。
塗装工事業
塗装工事業の仕事は、塗材・塗料等を工作物に吹き付け・はり付け・塗り付ける工事をする業種です。塗装工事、溶射工事、布張り仕上げ工事、ライニング工事、銅構造物塗装工事、路面標示工事などがあります。
防水工事業
防水工事業の仕事は、モルタル・シーリング材・アスファルト等によって防水を行う工事を行う業種です。主にモルタル工事業、シーリング工事、アスファルト防水工事、油膜防水工事、シート防水工事、注入防水工事などの工事を行います。
内装仕上げ工事業
内装仕上げ工事業の仕事は、ふすま、カーペット、ビニールタイル床タイル、畳、壁紙(クロス)、吸音板、石膏ボード、木材を用いて建設物の内装仕上げを行います。
機械器具設備工事業
機械器具設備工事業の仕事は、機械器具の組み立て等により工作物の建設、または工作物に機械器具を取り付ける工事を行います。空調施設・排気施設の設置は機械器具設備工事業または管工事が行います。
熱絶縁工事業
熱絶縁工事業の仕事は、工作物・工作物の設備を熱絶縁する工事を専門にやる業種です。ビルやマンションの給排水設備や冷暖房設備、工場や発電所、化学プラントなどの機械や配管類の対して熱エネルギーを効率的に無駄なく利用するために、目的に合わせた保温や保冷工事を行います。
電気通信工事業
電気通信工事業の仕事は、「有線電機通信設備」に「無線電気通信設備」「データ通信設備」そして「放送機械設備」などの電気通信設備工事を行う業種です。ネット回線・電話回線の配線とそれに伴う設備工事も行います。
造園工事業
造園工事業の仕事は、整地、樹木の植栽、景石のすえ付け等による庭園、公園、緑地等の苑地・維持管理をする専門工事を行う業種です。屋上の緑化・道路や建築物の法面や壁面の緑化、植生を復元する工事も専門で行います。植栽工事・地被工事・景石工事・地ごしらえ工事・公園設備工事・広場工事・園路工事・水景工事・屋上等緑化工事などを行います。
さく井工事業
さく井工事の仕事は、さく井機械等を用いてさく孔、さく井を行う工事・これらの工事に伴う揚水設備工事等を行う専門工事です。天然ガス掘削工事・石油掘削工事・さく孔工事・井戸築造工事・温泉掘削工事・還元井工事・観測井工事・さく井工事・ボーリング等の掘削工事・揚水設備工事などを行う業種です。
建具工事業
建具工事業の仕事は、工作物に金属製又は木製の建具等を取り付ける工事を行う業種です。室内用には木製建具の室内扉・障子や襖などを製作から取り付けを行い、金属製建具には、アルミサッシ・スチール製のドア・ガラス・網戸なども取り付ける工事を行います。
水道施設工事
水道施設工事の仕事は、工事用水道・上水道等のための取水、排水、浄水等の施設を築造する工事を行います。また公共下水道・流域下水道の処置設備を設置する工事も水道施設工事の仕事になります。
消防施設工事業
消防施設工事業の仕事は、消防用設備の火災警報設備・消火設備・消火活動の必要な設備・避難設備を設置し、工作物に取り付ける工事を行う業種です。屋内消火栓設備工事・水噴霧、泡、不燃性ガス、蒸発性液体・粉末による消火設備工事・スプリンクラー工事・金属製避難はしご、救助袋、緩降機、避難橋、排煙設備の設置工事・屋外消火栓設備工事・火災報知設備工事・漏電火災警報器設備工事・動力消防ポンプ設備工事などがあります。
清掃施設工事業
清掃施設工事業の仕事は、し尿処理施設・ゴミ処理施設、その他工事とし、清掃施設工事を行う業種になります。
まとめ
業種により行う作業が異なるので許可が必要な場合、要確認してください。
似たような仕事内容でも、必ず分かれています。