【2020年度版】建設業の経理を徹底解説!

  • 2020年4月22日
  • 2020年4月23日
  • 建設業
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経理とは?

経理とは、会社経営おいて「資産」や「利益」を生み出すためにお金を管理する事です。

経費の支払いや仕入れ、販売などでたくさんのお金が動くことにより、資産や利益が生み出されます。

建設業の経理

建築業・建設業(クリーニング・内装工事・電気工事・住宅建設・土木工事・左官工事・大工工事業等)は他の業種とは異なる経理で、会計の勘定科目についても変わった科目があります。

【一般業種の勘定科目】

未成工事支出金 → 棚卸資金

完成工事未収入金 → 売掛金

工事未払金 → 買掛金

未成工事受入金 → 前受金

完成工事高 → 売上高

完成工事原価 → 売上原価

・未成工事支出金とは、工事原価の内、翌期以降の売上の対応する原価のことを指します。

・未成工事受入金とは、前受金とは異なり「収益計上していない請負代金の受入高」を指します。

工事進行基準

工事進行基準とは、工事の進行度合いによって認識する経理方法です。

収益計上額の計算方法

収益計上額の計算方法

請負対価の額x工事進歩率-前期以前に収益とした計上した金額

引渡事業年度は「請負対価の額-前期以前に収益とした計上した金額」により完成工事高が計上されます。

建設業経理士資格

建設業の経理のプロと証明出来るのが「建設業経理士資格」です。

こちらの資格がある場合、企業にとってメリットがあるため、有資格者は選考でとても有利です。

階級ごとの基準

建設業経理士は、財団法人建設業復興資金が実施する「建設業経理検定」で1~2級に合格した場合、取得出来る称号です。

3~4級は建設業経理事務士の称号になります。

1級  建設業に関わる会計学・簿記・原価計算の取得済み。会社法・企業会計に関する法規を理解していること・経営分析が求められます。

2級  実践的な建設業に関わる簿記・原価計算の知識・建設業の決算実務処理のスキルを持っていることです。

3級  基礎的な建設業に関わる簿記の知識・簡易な実務処理能力が求められます。

4級  初歩的な建設業に関わる簿記・実務処理が求められます。

どの級からも受験できるため自分に合った級を選んでください。

試験の難易度はそこまで高くありません。

上級になるにつれて問題数は多くなりますが、問題集・例題・過去問題を解いておけば合格はそこまで難しくありません。

そして、1年に2度試験が開催されますので、不合格になった場合でも「半年後にまた挑戦出来る」とモチベーションも保てる期間だと思います。

1級試験にだけ「科目別合格制度」があり、1科目ずつ受験→合計3科目の合格で取得可能になります。

科目合格期間は5年間あるため1つ1つゆっくり勉強していけば資格取得率も高くなります。

資格取得後のメリット

1~2級・3~4級では企業からの評価が違ってきます。

主に、1~2級は企業から評価されます。公共工事を企業が受注する際、適切会社かどうか審査を受けますが、その際に1~2級有資格者がいることにより「公認会計士等数値」で高評価が受けられます。

簿記という資格がありますが、建設業界での仕事を希望している方は建設業経理士の資格取得をお勧め致します。必ず大きなメリットとなりますので。

また、本人だけではなく、会社も建設業経理士の資格があることで公共工事を受注する際の審査で有利になり、会社の受注アップが見込まれます。

企業にとっても重宝される資格なので建設業界を目指す方向けのお勧めの資格になります。

ここまで読んで頂き誠にありがとうございます

少しでも興味が出た方やもっと詳しく知りたいと思った方、宜しければ表紙だけでもこちらをどうぞ。

将来の夢や目標がある方、心から応援してます。共に頑張りましょう。

まとめ

・建設業経理は他の業種と異なる

・建設業経理士資格がある

・1~4級がある

・資格取得は会社からとても重宝される

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