大工の職業解説~大工さんが見た今の現状~

  • 2020年3月3日
  • 2020年3月16日
  • 大工
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大工とは

日本の昔からある伝統的職業で木を使って家を作り建てることを建設大工の仕事になります。大工の七つ道具として、サシガネ(差し金)スミツボ(墨壷)カンナ(鉋)ノミ(鑿)ノコギリ(鋸切り)ゲンノウ(玄翁)チョウナ(手斧)。皆様にとって馴染み深いものから、現代では機械化が進みより便利になり、数多くの道具が開発されています。

大工にも色々な種類があります。

寺社仏閣=宮大工

鉄筋コンクリートの型枠を専門=型枠大工

2x4工法(ツーバイフォー)、プレハブ工法=ツーバイフォー大工、プレハブ大工

在来工法の木造家屋=町大工

建物内部の造作専門=造作大工

と分類されます。

大工の仕事内容

大工の一連の流れとしてまず、建前(骨組み)→屋根→サッシ取付→外部下地・軒天→内部床下地→天井下地・天井貼り→床貼り→内部壁貼りです。これが現場での流れになります。

最近では少なくなりましたが、お菓子やお餅、お金をまいて上棟を祝うところが一番最初の建前の部分になります。そこから雨などの悪天候になっても内部が濡れないように屋根を作り、外部の下地・防水シート・サッシを取り付けを行い大切なお客さんの家の雨仕舞いを行います。

一段落したら気を引き締め、お客さんが安心して暮らせるように内部造作に移ります。自分の家を作る様な気持ちやお客さんに喜んでもらえるような気持ちを持って作業を行うのでやり甲斐のある仕事ですね。

またリフォームなどもあるので、古くなったところを解体してまた新しく作るという過程もあります。

大工の給料・年収

大工の給料・年収・日当は個々の経験やスキルでまったく金額が変わっていきます。未経験、見習いで大工を始めた場合の相場が1日約6000~8000円で、月給でもらう場合が約15万前後になります。雨など悪天候の時などは現場が休みになったり忙しい期間などは逆に日曜日も出勤したりと、ばらつきがあるのでやはり平均でこの金額になることがほとんどです。また社員大工や工務店によってはボーナスも多少出ますが、個人でやられてる場合、ボーナスは無いと思ってください。

しかし、経験を積んでいけば仕事を覚えた分、1日で貰える金額は必ず上がっていきます。親方の判断で1日1,000円ずつ上がっていく。という流れが一般的ですね。

厚生労働所の調査での大工の平均年収は約356万円ボーナスがある場合は約456万円

しかし、この金額はハウスメーカーや工務店、リフォーム会社で働いた場合の金額です。

大工の棟梁(親方)・一人親方(自営業)の場合、かなりの年収の差がでてきます。

棟梁(親方)→年収約800万円・給与約66万円

一人親方(自営業)→年収約900万円・給与約75万円

未経験とベテランとの差はかなり大きいもので、仕事を覚えるまではかなりきついでしょう。ですが、仕事も覚え、仕事のスピードも早くなり段取りよくなっていけば、自分に見合った金額がもらえますね。

大工の良いこと・辛いこと

大工をやっていて1番に感じるのが「やり甲斐」があることです。

自分が築き上げた家や建物が人の役に立つことでかなりのモチベーションに繋がり、施工後のお客さんからの感謝の言葉がかなり身に染み、心を込めて丁寧に作った甲斐がありますね。その時ばかりは汗も涙に変わることが何度もありました。

また職人ですから仕事で獲得した匠の技、マイスターは永遠に自分だけのものになりますので、どこにいっても通用しますし、人間関係・信頼性も見習いの頃の自分とは断然良くなります。

辛いことといえば、毎日が危険と隣り合わせなことです。ほんの小さな事でも大怪我に繋がるケースもあります。なので、建設業では危険予知(KY)を毎日徹底して行っているので、常に頭に入れておけば防げることなので心配ありません。

そして、誰もが言う、、外仕事は夏は暑い・冬は寒い。重い物を持つから力仕事。

日本の四季は素晴らしいものですが、確かにきついです。

体調を崩すときもありますが、逆に慣れて体が大分、丈夫になりますし、重い物も持つのでジムに行かなくても筋肉が勝手につくので、お金も貰えて筋トレになる。て考えると一石二鳥ですね。

また、毎日図面を読み取り、計算をすることが毎日なので頭の回転もかなりあがります。

大工の労働時間

大工の労働時間は大体8時から18時までです。

お昼休憩は1時間で10時と3時に20~30分休憩が多いです。

朝は現場には7時半頃着き、道具の準備をして8時に作業開始。その日の仕事の流れ・キリが良いところで作業終了をします。またリフォームの場合、終わり次第終了なので早上がりする時もあります。

また普段の日でも、順調に仕事が進んでいれば早上がりする日もあります。

大工の将来

高齢化が進み、国勢調査にも出てるように人手不足が激しく、2020年現在、ハウスメーカー・工務店など様々な建設業が大工を探している状況になっています。私事ですが、1ヶ月の間で何十件の電話があり、すべてが大工不足の内容で仕事の依頼が殺到しています。現場は沢山あるのに大工がいない、となると自ずと年々、単価の増加傾向が見えてきます。

人工知能・AIが進む世界ですが、家というものは人間の手で作ることしか出来ません。2020年東京オリンピック・2027年に開通予定のリニアモーターカー建設なども大きな影響を与えていますが、やはり大工をやる若者もかなり減っているので、これからの時代の大工は重宝されていくでしょう。

まとめ

大工はやり甲斐ある仕事

給料は自分の努力次第で全然アップする

大工不足→単価上昇中→将来がもっと楽しみ→大工を始めてみよう!

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